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面接で好印象を与える身振り手振り、姿勢とは?

面接で好印象を与える身振り手振り、姿勢とは?

人がボディランゲージ(身振り手振りや姿勢)を通してどれだけコミュニケーションをとっているか、という統計は広く知られていると思います。ある有名な研究では、視覚情報が人に与える影響度は、55%にも上る(英語のみ)とされています。面接官は、姿勢や身振り手振りを通して求職者の性格や傾向を見ており、それは最終的な結果に影響する可能性があります。
 
また、身振り手振りや姿勢は、思考にも大きな影響を与えます。プリンストン大学の調査によると(日本語字幕あり)、意識的にポーズを変えることで、心の持ちようも変えることができると分かりました。例えば、あなたが猫背でそわそわしているなら不安な気持ちが大きくなる、ということです。
 

成功のために自分を律する

応募した企業について十分に下調べを行い、聞かれそうな質問や自分なりの逆質問を考えてきたのに、姿勢や身振りだけでその準備を無駄にしてはいけません。
 
採用担当者は、面接での姿勢や身振り手振りによって、あなたの性格を見抜きます。いくら履歴書や職務経歴書が完璧で、面接で素晴らしい回答ができても、不適切な姿勢や身振り手振りによって不合格になってしまうかもしれません。
 
座る姿勢が悪かったり、貧乏ゆすりをしていると、マナー違反で失礼な人だという印象を与えてしまうでしょう。そこで、今回のブログでは、面接で好印象を与える身振り手振りや姿勢についてご紹介します。
 

1.事前準備をきちんと行う

準備は、自信につながります。そして、面接で自信を持って受け答えができれば、自然と背筋は伸び、不適切な姿勢や身振り手振りは少なくなります。自分に自信が持てないときは、自信を持っているふりをしてみてください。この点は、こちらのブログ(自信を高め、周囲をポジティブにする7つの方法とは)でも説明しています。併せてご覧ください。
 
同じような資格や経験を持つ人と比較されたとき、面接での印象や性格が合格・不合格の分かれ目になる可能性があります。友人や家族に練習に付き合ってもらい、身振り手振りや姿勢で修正すべき点がないか確認してもらうと良いでしょう。
 

2.忍耐強く待つ

面接の評価は、会場に入る瞬間から始まり、選考の一部として、受付係が面接官にあなたの態度や様子を報告することもあります。待合室でうつむいているだけで損をしてしまうかもしれません。面接の順番を待っているときは、背筋をまっすぐに伸ばして座るようにしましょう。
 
弊社のCEOは、重要な面接や会議の前に5分間、力強く自信があるように見えるポーズを取ることを勧めています。面接の前に力強いポーズを意識的にすることで、本番での姿勢も変わり、自信にあふれていてストレスにも強いという印象を与えることができます。
 

3.自信を持って座る

面接室に入ったら、あいさつと自己紹介を行い、着席を促されたら姿勢を正して座るようにしましょう。身振り手振りを交えると熱意が伝わりますが、逆に手を動かしすぎてしまうと、過度な自己表現だと思われてしまうかもしれません。しっかり「言葉」にして伝えるようにしましょう。腕や足を組む癖がある場合も、失礼な印象を与えないように注意してください。
 
また、面接中に顔や髪の毛を頻繁に触るのもマナー違反です。あなたがその質問に答えたくない、面接に集中していないという印象を与えてしまうかもしれません。
 

4.面接官の目を見て話す

面接では、面接官の目を見て話すようにしましょう。そうすることによって、落ち着いた印象を与えることができます。しかし、やりすぎは禁物です。面接でにらみ合うわけではありませんし、威圧的だと思われてしまうかもしれません。
 

5.笑顔で締めくくる

面接の最後は、笑顔で締めくくりましょう。継続的なアイコンタクトと朗らかな笑顔、元気な挨拶は、面接官にあなたの名前を覚えてもらうのに良い方法です。
 

最後に

たとえ自信がなくても、姿勢や身振り手振りを工夫することで、自信があるように見せることができます。背筋を伸ばして座ること、はっきりと伝えること、面接官の目を見て話すこと、そして笑顔が面接を成功させるために重要なのです。
 
身振り手振りや姿勢が他人に与える印象に大きく影響するという事実以上に驚くべきことは、自分の脳内化学反応にさえ影響を与えるという研究結果があることです。これについては、エイミー・カディのTEDトーク(ボディランゲージが人を作る、日本語字幕あり)で詳しく知ることができますので、ぜひご覧ください。
 
他にも、転職活動や面接準備に役立つ情報を紹介しています。こちらの記事もぜひご覧ください。 

著者

ジェーン・マクニール
ヘイズ・オーストラリア、ディレクター
エジンバラ大学で心理学の修士号を取得後、1987年ヘイズのロンドン本社に研修生として入社。会計・金融業界のリクルーターとしてキャリアを始め、その後11年間にわたってロンドンの銀行・金融企業向けにシニアレベルの人材紹介を行いました。この間に短期間で管理職への昇進を果たし、景気不況に陥ったロンドン市内のビジネスを驚異的な回復に導き、1992年にはディレクターに就任しました。
2001年に西オーストラリア州のパースに異動し、10年間で従業員数を15名から250名に拡大。その後、銀行・金融業界向けの人材紹介事業を立ち上げ、マネジメントに携わりました。
2007年には、ヘイズ・オーストラリア&ニュージーランドの役員に就任。現在は、シドニーに拠点を置き、ニュー・サウス・ウェールズ州と西オーストラリア州を統括しています。また、オーストラリアとニュージーランドで銀行・金融部門を立ち上げるなど、現在もこの部門に対する熱意を持ち続けています。

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